2011年5月23日(月)
東日本大震災発生から2ヶ月半近くが過ぎようとしています。地震・津波に被災された方々、原発事故の影響を受けて避難生活を余儀なくされたり、放射性物質の影響に不安な日々を送っておられたりする皆様には心よりお見舞いを申し上げます。これらの方々には遠くおよびませんが、私もこの2ヶ月半、学生の安否確認(地震・津波の被害にまきこまれていないか?)から始まって、原発事故と放射性物質の放出による健康リスク(とくに臨月の妻とその後生まれた新生児への)をどう評価しどう行動するか、外国人留学生たちの行動とそれにどう対応するかなど、私的にも公的にも様々な困難な課題への対応が求められ、気の休まる時もなかったように思います。専門外の分野のことでも必死で素人勉強し、自分で判断・決断しようと努めてきたつもりですが、余りに色々なことがありすぎて、意見を集約して表に出すところまで手が回らなかったのが現状です。その分、胸の内にため込んで鬱屈としてきた部分もあると思っています。そこで、震災発生から2ヶ月半がたち、事態の展開スピードが少しだけ遅くなって、学生の物理的・精神的な安全管理にも少しだけ余裕ができてきた今(とはいえ、事態が収束したとはまだまだ言えず、決して予断は許しませんが)、少しずつでも胸の内を表へ出していかなければならないと思っています。
また、地震、津波とそれらに続く原子力発電所事故は、未だかつて経験したことのない(あるいは戦争なみ?明治維新以来の?)大激震となって日本全体を揺さぶっています。しかし、あえて誤解を恐れずに書けば、これだけの大激震の割には社会が平静過ぎるのではないか、という思いも禁じえません。本当は社会の仕組みが劇的に変わらなければ行けないくらいの大事件ではないのだろうか?これまで自らが胸の内のため込んで来た思いや、感じてきた様々な違和感を振り返りつつ、今後のことを展望して行ければと思い、ブログのようなものを書いてみようと思った次第です。よって、当面は東日本大震災・福島第一原子力発電所事故の話題を中心に、徒然と書いて行ければと思います。
なお、私はもともと環境工学の研究者ですが、そこから転じて環境教育、サステイナビリティ教育、サステイナビリティ学の構築、環境リーダー教育にも携わっています。学問の分野では青二才が専門分野外のことに口を出すことは、心配こそされ決してほめられたことではないと思いますが、環境学とかサステイナビリティ学とか、伝統的なディシプリンすこし浮遊気味の今は、「素人全開」「青臭さ上等」の精神で取り組んで行きたい、それこそサステイナビリティ学の使命と思って突き進んでみたいと思います(どこまでいけるかわかりませんが、、、、)。
ですのでこのブログは私個人の見解であり、所属機関の公式見解とは関係ありません。また、勉強しながらですから、あとから訂正や修正あるいは記事を削除することもあり得ます。放射線や原子力についても、事故発生後必死で勉強してきた素人ですので、そこはご了承いただけますと幸いです。